ロシア政府によるカニの輸出規制の影響で、道内のカニの価格が高騰している。生きたタラバガニが3倍以上の値になる例もあり、3月には小樽市でカニの輸入業者が倒産した。夏の観光シーズンを前に、小売業者からは「廃業するしかないのか」という困惑の声も上がっている。
ロシアは昨年5月、常態化した密漁を防ぎ、資源を保護するとして、国内で水揚げした生きたカニの輸出許可を厳格化した。水産庁によると、ロシア側の洋上警備も強化され、密漁や密輸を厳しく取り締まっているという。
こうした影響で、ロシアから道内に輸入されるカニは激減。2007年に輸入されたタラバガニ(冷凍を除く)は7563トンで、06年(1万6397トン)の半分以下に落ち込んだ。逆に単価(1キロ当たり)は732円と、前年の576円から大幅に上がった。ズワイガニは、2万5502トンから2万6562トンに増えたが、単価はタラバガニ同様、300円から394円に上昇している。
特に、観光客に人気の高いタラバガニに関して、「ロシア政府が、資源が豊富なカムチャツカ周辺での密漁監視を強めており、漁獲量そのものが減っている」と指摘する声もある。
網走市のカニ販売店では「規制前はほしいだけタラバガニが入ったが、今はほぼゼロ。たまに入っても身の入りが悪い」と話す。代わりに道内産の毛ガニなどを販売しているが、観光客の人気は今ひとつで、「商売をやめるいい機会かも」と不安を隠さない。
同市のカニ卸・加工会社「マリン北海道」では、生きたタラバガニの仕入れ値が規制前に比べ30〜40%上がり、身入りの良い大型のオスの価格は1万円から3万円程度と3倍近くに跳ね上がった。下山康博社長(65)は「(道内で)何軒も販売店がやめた。北海道に来たのに『カニが食べられない』ではあんまりだから、当分は網走周辺のカニの仕入れを増やして何とかやっていくつもり」と厳しい表情で話していた。
2008年04月15日
カニ:水揚げ、過去最高の23億6000万円−−県まとめ /鳥取 ◇「松葉」も記録更新の377トン
ズワイガニ漁の今シーズンの水揚げ金額が23億6000万円と統計の残る64年以来、過去最高になったことが11日、県のまとめでわかった。主役の松葉ガニ(雄)の水揚げ量が過去30年で最高の377トンを記録。自主規制によりカニの資源保護が進んだことが豊漁につながった。
県水産課によると、漁期は昨年11月6日〜先月20日で、漁船28隻が操業。県が水揚げ量と競り値を調査した。
全体の水揚げ金額は、これまで最高だった04年の21億8800万円を超えて過去最高に。松葉ガニも前年比13%増の13億6400万円で記録を更新した。若松葉ガニの水揚げ金額は同17%増の2億700万円となり、全体を押し上げた。
一方、水揚げ量では規制のため、若松葉ガニが同12%減の285トンになったが、親ガニ(雌)は同5%増の719トン。ズワイガニ全体では同2%増の1381トンになった。
県水産課によると、漁期は昨年11月6日〜先月20日で、漁船28隻が操業。県が水揚げ量と競り値を調査した。
全体の水揚げ金額は、これまで最高だった04年の21億8800万円を超えて過去最高に。松葉ガニも前年比13%増の13億6400万円で記録を更新した。若松葉ガニの水揚げ金額は同17%増の2億700万円となり、全体を押し上げた。
一方、水揚げ量では規制のため、若松葉ガニが同12%減の285トンになったが、親ガニ(雌)は同5%増の719トン。ズワイガニ全体では同2%増の1381トンになった。
2008年04月08日
浜汁まつりで海の幸に舌鼓
「第19回日本海大漁浜汁まつり」が29日、糸魚川市能生小泊のマリンドリーム能生で始まり、多くの家族連れらがベニズワイガニや温かいかに汁などに舌鼓を打った。
カニ食べ放題には100人が参加した。この日用意されたカニは、35―40キロ入りのかご10個。最初に1人3匹ずつ出され、食べ方の説明を受けてスタート。カニの足を使って上手に身を押し出したり、指で甲羅の中のみそをすくって食べたりしていた。開始10分後には早くも追加をもらいに行く人もおり、30分間で、最高6回おかわりする人がいた。
このほか、つみれ汁やかに汁の販売、もちつき大会なども行われ、行列ができていた。
まつりは30日にも行われ、食べ放題は午前11時(整理券配布は同10時)と午後2時(同正午)に開催される。いずれも参加費1500円で、先着100人。
カニ食べ放題には100人が参加した。この日用意されたカニは、35―40キロ入りのかご10個。最初に1人3匹ずつ出され、食べ方の説明を受けてスタート。カニの足を使って上手に身を押し出したり、指で甲羅の中のみそをすくって食べたりしていた。開始10分後には早くも追加をもらいに行く人もおり、30分間で、最高6回おかわりする人がいた。
このほか、つみれ汁やかに汁の販売、もちつき大会なども行われ、行列ができていた。
まつりは30日にも行われ、食べ放題は午前11時(整理券配布は同10時)と午後2時(同正午)に開催される。いずれも参加費1500円で、先着100人。
2008年04月02日
ズワイガニ、16年で量7倍 資源回復、漁獲制限実る
冬の味覚の代表格といえるズワイガニ。兵庫県内の漁船が操業する山陰沖などの日本海では20-30年前から漁獲量が減り始め、資源の枯渇が危ぐされていたが、最近では再び安定した数量が捕れるようになった。今シーズンの漁獲量は現形式の統計がとられるようになった1975年以降では過去最高に達した。背景には、関係者らが取り組む資源回復への努力がある。(香住支局・岩崎昂志)
からりと晴れた今月二十二日早朝、香美町香住区沖浦の柴山港は活気にあふれていた。今季最後のマツバガニ(ズワイガニ雄)の競り。床にあおむけで並べられたカニたちは、仲買人によって次々と落札されていく。
見守っていた但馬漁協所属の栄正丸(九五トン)船主の村瀬晴好さん(58)はまんざらでもない表情だ。「原油高で厳しいけど、今シーズンもまずまずの成果だったな」
県内のズワイガニ漁は、但馬地方の沖合底引き網漁船が十一月六日-三月二十日に操業。八〇年代半ばまでは百隻以上が海に繰り出したが、後継者不足などから漁船は年々減り、今季に出漁したのは五十五隻だった。
県但馬水産事務所によると、七五年の漁獲量は千三百五十一トンだったが、その後、七九年を境にして減少が続き、九一年度には二百九十九トンにまで落ち込んだ。
漁業資源となるカニの減少に危機感を抱いた関係者らは、協議の末、自主的な漁獲制限を開始。七〇年代半ばから禁漁区を設定し、そのエリア内の海底に廃船を沈めてカニのすみかを作ったり、別の場所で捕ったカニを放流したりした。兵庫県も八九年から二〇〇六年にかけて、計四個の大型人工漁礁を沖合に設置した。
さらに、カニの繁殖や成長を促すため、銘柄別に漁期を短縮。現在、国が定めている漁期よりも、セコガニ(雌)は十日間、ミズガニ(脱皮直後の若い雄)は約二カ月の短縮をそれぞれ図っている。これらのカニについては、一度の出漁で捕る匹数の上限も設定した。
努力は実を結び、一九九八年度には漁獲量が千トン台に回復。以降は全体的に安定した漁獲が続き、二〇〇三年度からはほぼ毎年、統計上の最高記録を塗り替えるまでになった。〇七年度の漁獲量は千九百八十五トン、漁獲金額は約四十一億五千七百万円。
村瀬さんは「昔なら一週間かけて捕っていた量が、今では調子が良ければ一日で捕れる」と資源の回復を実感。県但馬水産事務所は「研究機関による調査でも資源回復の傾向は裏付けられており、今後も豊漁を期待したい」としている。
からりと晴れた今月二十二日早朝、香美町香住区沖浦の柴山港は活気にあふれていた。今季最後のマツバガニ(ズワイガニ雄)の競り。床にあおむけで並べられたカニたちは、仲買人によって次々と落札されていく。
見守っていた但馬漁協所属の栄正丸(九五トン)船主の村瀬晴好さん(58)はまんざらでもない表情だ。「原油高で厳しいけど、今シーズンもまずまずの成果だったな」
県内のズワイガニ漁は、但馬地方の沖合底引き網漁船が十一月六日-三月二十日に操業。八〇年代半ばまでは百隻以上が海に繰り出したが、後継者不足などから漁船は年々減り、今季に出漁したのは五十五隻だった。
県但馬水産事務所によると、七五年の漁獲量は千三百五十一トンだったが、その後、七九年を境にして減少が続き、九一年度には二百九十九トンにまで落ち込んだ。
漁業資源となるカニの減少に危機感を抱いた関係者らは、協議の末、自主的な漁獲制限を開始。七〇年代半ばから禁漁区を設定し、そのエリア内の海底に廃船を沈めてカニのすみかを作ったり、別の場所で捕ったカニを放流したりした。兵庫県も八九年から二〇〇六年にかけて、計四個の大型人工漁礁を沖合に設置した。
さらに、カニの繁殖や成長を促すため、銘柄別に漁期を短縮。現在、国が定めている漁期よりも、セコガニ(雌)は十日間、ミズガニ(脱皮直後の若い雄)は約二カ月の短縮をそれぞれ図っている。これらのカニについては、一度の出漁で捕る匹数の上限も設定した。
努力は実を結び、一九九八年度には漁獲量が千トン台に回復。以降は全体的に安定した漁獲が続き、二〇〇三年度からはほぼ毎年、統計上の最高記録を塗り替えるまでになった。〇七年度の漁獲量は千九百八十五トン、漁獲金額は約四十一億五千七百万円。
村瀬さんは「昔なら一週間かけて捕っていた量が、今では調子が良ければ一日で捕れる」と資源の回復を実感。県但馬水産事務所は「研究機関による調査でも資源回復の傾向は裏付けられており、今後も豊漁を期待したい」としている。
2008年04月01日
毛ガニ資源、危機的状況〜「小さいカニ」の補充がない
オホーツクに春の訪れを告げる毛ガニの水揚げが順調なスタートを切っているが、資源水準はかなり低く、漁業関係者の間でも「危機的な状況」と指摘する声が出ている。毛ガニは道が資源管理を行い、資源枯渇を防ぎ再生産量を増やすため、漁獲許容量を決めている。今シーズンはオホーツク海で1200トン(前年1300トン)。網走、宗谷の2支庁で折半し、600トン(同650トン)ずつの許容量で、最低の水準だ。道立網走水産試験場(高橋玄夫場長)では「再生産に向けて補充する群れがない」とみている。
漁獲許容量は1990年台には管内900トン前後で推移し、漁獲管理の徹底を図った結果、「資源回復の傾向がみられる」とし、特別採捕を認め許可隻数も40隻から45隻に増加させた経緯がある。紋別でも紋別漁協毛ガニ部会(石岡正春部会長)の6隻に加えて、同第2部会(船木光次郎部会長)の2隻が許可になった。ところが漁獲許容量が次第に減らされ、02年に855トン、03年に765トン、04年に600トンに減り、同第2部会は1隻を休漁した。今シーズンに限ると「燃費、経費もかさみ、赤字になるから」と、最後の1隻も休漁措置をとり、資源枯渇に対処した。
資源水準が低い原因について、網走水試調査研究部資源管理科では「端的に表現すると、高齢・大型の群れはいるが、再生産に結びつく小さな群れの補充が見られないということです」(室岡瑞恵研究員の話)としている。毛ガニも「少子・高齢化」が進んでいることになる。漁獲許可対象の大型の群れの水揚げが終わると、補充群がないという危機的な状況だ。
1968年から道が資源管理に当たっている毛ガニ。商品許可サイズの甲長8センチ以上に達するまで5年の歳月がかかる。メスガニと8センチ未満のオスガニの漁獲・所持・販売が禁止されているが、「(高値で取引されるため)他の漁業による混獲などの漁獲圧力も高い。しかもロシア水域にも分布している魚種のため、国内規制だけでは回復が難しい」と指摘されてきた。「元も子もない」という最悪の結果にならないよう厳しい管理と監視が迫られている。
漁獲許容量は1990年台には管内900トン前後で推移し、漁獲管理の徹底を図った結果、「資源回復の傾向がみられる」とし、特別採捕を認め許可隻数も40隻から45隻に増加させた経緯がある。紋別でも紋別漁協毛ガニ部会(石岡正春部会長)の6隻に加えて、同第2部会(船木光次郎部会長)の2隻が許可になった。ところが漁獲許容量が次第に減らされ、02年に855トン、03年に765トン、04年に600トンに減り、同第2部会は1隻を休漁した。今シーズンに限ると「燃費、経費もかさみ、赤字になるから」と、最後の1隻も休漁措置をとり、資源枯渇に対処した。
資源水準が低い原因について、網走水試調査研究部資源管理科では「端的に表現すると、高齢・大型の群れはいるが、再生産に結びつく小さな群れの補充が見られないということです」(室岡瑞恵研究員の話)としている。毛ガニも「少子・高齢化」が進んでいることになる。漁獲許可対象の大型の群れの水揚げが終わると、補充群がないという危機的な状況だ。
1968年から道が資源管理に当たっている毛ガニ。商品許可サイズの甲長8センチ以上に達するまで5年の歳月がかかる。メスガニと8センチ未満のオスガニの漁獲・所持・販売が禁止されているが、「(高値で取引されるため)他の漁業による混獲などの漁獲圧力も高い。しかもロシア水域にも分布している魚種のため、国内規制だけでは回復が難しい」と指摘されてきた。「元も子もない」という最悪の結果にならないよう厳しい管理と監視が迫られている。


